Photoshopでプロンプトを指定する際に意識しているポイント

以前、Fireflyをテーマに行ったオンラインセミナーでプロンプトを指定する際のコツについて質問いただいたので、Photoshopで人物の生成を行う際に意識している点についてまとめてみました。

プロンプトは基本的にワードを重ねることで、よりイメージに近づけることができます。

明確なイメージがある場合は、イメージに近づけるためにワードを重ね、アイディア出しの一環としてさまざまなバリエーションがほしい場合は短いプロンプトで生成します。

人物の生成の場合、プロンプトで最低限必要なのが対象(被写体)とシーン(背景)の指定、その次に重要なのがカメラアングルです。

色やトーンなどはPhotoshopで後から調整した方が良いことも多いです。

例えば色褪せた写真を鮮明な写真にするのは細かいレタッチが必要ですが、鮮明な写真を色褪せた写真にするのは比較的簡単に可能です。

色やトーンなどのレタッチは自分で細かく調整したいことも多いため、後から補正することを前提にすると色やトーンなどのワードは入れない場合も多くあります。

スライドの上の画像を例に取ってプロンプトを分解すると、

対象:パーカーを着た子ども
シーン:観葉植物の多い部屋
カメラアングル:顔のクローズアップ

となります。[顔のクローズアップ]というワードがないと少し引きのイメージで生成されます。

スライドの下の画像を例に取ると、

対象:驚いてる女の子、子ども、黄色の帽子、黄色のセーター
シーン:シンプルな水色の背景

となります。
この[シンプルな水色の背景]は人物を切り抜きやすい素材として生成する場合に私がよく使うワードです。

カメラアングルなどのプロンプトが分からないという場合は、Firefly Webアプリのサイドメニューに、[カラーとトーン][ライト][カメラアングル]という項目があるのでプロンプトの参考にしてください。

例えば、カメラアングルを開くと[なし][クローズアップ][ノーリング]…と続いています。
中でも[クローズアップ][浅い被写界深度][俯瞰][広角]などは個人的に使用頻度が高いです。

Photoshopで使う場合は[効果]以外の設定項目がないため、ワードを足すことで指定することが可能です。

例えば[机に置かれたレモン]というプロンプトで生成するとスライドの左のようなイメージで生成され、[俯瞰]というワードを足すとスライドの右のようなイメージで生成されます。

[俯瞰]というワードを足すことで、上から撮影したようなイメージとなります。

コネクリ

ウェブデザイナーとしてキャリアをスタートして、スマートフォンの台頭によりUI/UX・ゲームデザインを担当、現在はインハウス寄りのアートディレクター兼デザイナー。
社内外のディレクション・ワイヤー設計・デザイン・コーディングを行う。
自社、受託ともにウェブ・アプリ・グラフィック・ゲームの実績多数。

本サイトやXYouTubeInstagramTikTokなどの各種SNSにてPhotoshop、Illustrator、Fireflyの作例を発信中!

個人としての仕事は、動画制作『【アーティストに学ぶ】#33 – アドビ公式』、オンラインセミナー『朝までイラレ』『朝までフォトショ』、著書『デザインの仕事がもっとはかどるAdobe Firefly活用テクニック50』(インプレス)など。

詳しくはWorkにてご覧ください。

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