
Photoshopで曇りガラスのような加工をめちゃめちゃ簡単に行うスピードアートです。
どちらかというとガラス加工よりも透けている部分と曇りガラス部分で差をつけるための工程が多いです。
作りはシンプルなのでガラス加工はもとよりレイヤースタイルとクリッピングマスクに慣れるのに丁度良いかもしれません。
リソース
制作の流れ
主な工程としては、
- 背景とテキストを配置
- 背景レイヤーをガラス加工
→フィルター/ぼかし(ガウス)
→半径10pixel
→フィルター/フィルターギャラリー/変形/ガラス
→ゆがみ:10、滑らかさ:3、テクスチャ:霜付き、拡大・縮小:100% - 背景レイヤーを白っぽくして透けている部分と曇りガラスの部分に差をつける
→レイヤースタイル/カラーオーバーレイ
→#ffffff、不透明度:30% - 透けている部分の作成
→背景レイヤーを選択してAlt+ドラッグで複製
→レイヤースタイルとフィルターギャラリーを消去
→Altを押しながら複製した背景レイヤーとテキストレイヤーの間をクリックしてクリッピングマスクに - テキストレイヤーを複製して透けている部分と曇りガラスの部分に差をつける
→テキストレイヤーを選択してAlt+ドラッグで複製
→塗り:0%
→レイヤースタイル/シャドウ(内側)
→#000000、描画モード:乗算、不透明度:50%、角度:90°、距離:0px、スプレッド:0%、サイズ:20px
→レイヤースタイル/ドロップシャドウ
→#ffffff、描画モード:オーバーレイ、不透明度:100%、角度:120°、距離:1px、スプレッド:0%、サイズ:2px
→レイヤースタイル/ドロップシャドウ
→#ffffff、描画モード:オーバーレイ、不透明度:100%、角度:120°、距離:0px、スプレッド:0%、サイズ:2px
となります。
制作ポイント
透けている部分と曇りガラスの部分に差をつけるための加工
以下の工程は透けている部分と曇りガラスの部分に差をつけるための加工です。
- 2.曇りガラスを白っぽくして明度差をつける。
- 3.今回は玉ボケしているような写真をベースにしておりますがもう少しシャープな写真でも対応できるよう、ぼかし(ガウス)。
- 5.最後にシャドウとドロップシャドウのレイヤースタイルを追加
レイヤースタイルだけを表示
5.で行っている塗りを0%にしてレイヤースタイルだけを表示する調整は、重複できないレイヤースタイル(ベベルとエンボスなど)や加工上別レイヤーにしておきたいときなど非常によく使うのでぜひ!
今回の動画で使用したテキスト部分の作り方
今回の動画で使用したテキスト部分の作り方の動画を作成したので合わせてご覧ください。

ウェブデザイナーとしてキャリアをスタートして、スマートフォンの台頭によりUI/UX・ゲームデザインを担当、現在はインハウス寄りのアートディレクター兼デザイナー。
社内外のディレクション・ワイヤー設計・デザイン・コーディングを行う。
自社、受託ともにウェブ・アプリ・グラフィック・ゲームの実績多数。
本サイトやX、YouTube、Instagram、TikTokなどの各種SNSにてPhotoshop、Illustrator、Fireflyの作例を発信中!
個人としての仕事は、動画制作『【アーティストに学ぶ】#33 – アドビ公式』、オンラインセミナー『朝までイラレ』『朝までフォトショ』、著書『デザインの仕事がもっとはかどるAdobe Firefly活用テクニック50』(インプレス)など。
詳しくはWorkにてご覧ください。
また、お仕事等のご依頼はContactよりご連絡くださいませ。
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PhotoshopやIllustratorの使い方についての書籍ではありませんが、イラストを主軸に活動している方は元よりデザインに関わるすべての方におすすめできる書籍です。
どちらかというと中~上級者向けの書籍で、光が色に及ぼす影響や配色の理論から技術的なテクニックまで根本から学べます。
私はディレクションすることも多々あり、今まで感覚的に伝えていた部分の言語化に大いに役立てることができました。