文字タッチツールと異体字を使ったタイポグラフィをIllustratorで!

Illustratorで文字タッチツール異体字を使ってタイポグラフィを作成します。

今まで異体字を多用したタイポグラフィを作成する場合、異体字を選び、場合によっては文字をばらしてレイアウトを考えておりましたが文章中の文字をピンポイントで拡縮・回転・移動できる文字タッチツールによりこの手間が激減しました。

ここでは文字タッチツールについて詳しく解説していきます。

また、異体字とは字体の異なる文字のことです。

異体字が多ければ多いほど様々な字体を試したくなりますが組み合わせによっては視認性が悪くなるのでレイアウトを考えながら作成する必要があります。

異体字を使った自由なタイポグラフィはパスを引くような技術は基本的に必要なく既に用意されてるものの選択と配置に注力できるのでレイアウトやロゴ制作の感覚を養うのにおすすめです。

制作の流れ

主な工程としては、

  1. テキストを配置
  2. 文字タッチツールで異体字やカーニング、位置の調整

となります。

基本情報

横1440(px)x縦1920(px)

羊皮紙の写真を[photo]というレイヤー名で配置、非表示にしております。
その上に[txt]レイヤーを追加してこちらに作成していきます。

制作ステップ

STEP1. 文字を配置

文字を配置します。

[文字ツール]で[Standing][on][the][Shoulder][of][Giants]と打ち、[文字]パネルで以下のように設定します。

Timberline Regular/Regular
フォントサイズ:250pt

調整後のイメージがこちらです。

STEP2. 文字タッチツールを使って[Standing]を調整

[文字タッチツール]を使って[Standing]の各文字の字形、大きさ等の調整を行います。

[文字タッチツール]で[Standing]の[S]を選択、右上のハンドルを右上にドラッグして拡大します。

続けて、バウンディングボックス内の文字を選択して上に移動して位置を調整します。

[文字タッチツール]の使い方

[文字タッチツール]は大きく分けて2つの使い方があります。

  • 文字の拡縮・回転・移動
  • 異体字の選択

直感的に大きさや配置の調整や異体字の選択などができるので、このようなタイポグラフィを作成する際は非常に重宝します。

[t]を選択して下部に出てくる異体字から形状を変更します。

異体字とは字体の異なる文字のことです。
異体字の有無・数はフォントによって異なり、装飾のような字形がセットされたフォントもあります。

文字を選択した際に下部に出てくる異体字は[環境設定/テキスト]の[選択された文字の異体字を表示]のチェックの有無で、表示・非表示の切り替えが可能です。

[an]を加工するに当たり、合字となっている場合は[文字タッチツール]では選択できません。

その場合は[文字ツール]で[an]を選択、[OpenType]パネルで[欧文合字]をオフにします。

合字とは複数の文字を合成して、1つの文字としたものです。
抱き字、リガチャとも呼ばれます。

合字をオフにしたら[文字タッチツール]で[a]を選択して下部に出てくる異体字から形状を変更します。

[d][g]も同様に下部に出てくる異体字から形状を変更します。

調整後のイメージがこちらです。

STEP3. 文字タッチツールを使って[Standing]以外の文字を加工

[文字タッチツール]を使って、[Standing]以外の文字を加工していきます。

[文字タッチツール]で加工していくにあたり合字が選択できないので、まずは合字をオフにします。

[選択ツール]で[Standing]以外の文字を選択、[OpenType]パネルの[欧文合字]をオフにします。

[文字タッチツール]で拡縮・移動と異体字の選択で調整後、[選択ツール]で配置調整を行ったイメージがこちらです。

STEP4. 文字を背景になじませる

文字を背景になじませます。 [レイヤー]パネルの[photo]レイヤーを表示します。

[txt]レイヤーのオブジェクトを[選択ツール]ですべて選択して色を[R/120 G/90 B/80]とします。

続けて[透明]パネルで[描画モード:乗算]とします。

こちらで完成です!

制作ポイント

文字タッチツールと異体字を使ったタイポグラフィ

文字タッチツールと異体字を使ってタイポグラフィを作成する別の動画を作成しているので合わせてご覧ください。

こちらはIllustrator2023の新機能、クロスと重なりも使っております。

コネクリ

ウェブデザイナーとしてキャリアをスタートして、スマートフォンの台頭によりUI/UX・ゲームデザインを担当、現在はインハウス寄りのディレクター兼リードデザイナー。
社内外のディレクション・ワイヤー設計・デザイン・コーディングを行う。
自社、受託ともにウェブ・アプリ・グラフィック・ゲームの実績多数。

本サイトやTwitterYouTubeにてPhotoshopとIllustratorの作例を発信中!

個人としての仕事は、動画制作「【アーティストに学ぶ】#33 Adobe Illustrator iPad版 xコネクリ – アドビ公式」、オンラインセミナー「光と色をコントロールすることで デザインのディテールを追い込む Photoshop & Illustrator」、著書「デザインのネタ帳 プロ並みに使える写真加工 Photoshop(MdN/共著)」など。

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