
Illustratorで作成したライオンをPhotoshopで金のライオンに変更してモックアップに落とし込んでいくスピードアートです。
ロゴ制作の提案時などクライアントに具体的な使用イメージを想起させるために私はこのようなモックアップを必ず添えております。
モックアップが良いと話がスムーズに進む(可能性が少し高まる)のでぜひご覧ください。
リソース
制作の流れ
主な工程としては、
- モックアップに不要な部分の調整
→今回はパッチツールで消しております。 - シンボルロゴをリンクオブジェクトで配置
→ファイル/リンクを配置
→スマートオブジェクトだと修正するたびに貼り直す必要があるのでリンクオブジェクトの方がベターです。 - グラデーションオーバーレイで着色
→上:#886528 下:#b8965c - グループ化してグループにベベルとエンボス、ドロップシャドウでエンボス風加工
- テキストの挿入
- ざらざら感を出すためにノイズレイヤーを追加
→新規レイヤーを塗りつぶし
→フィルター/ノイズ/ノイズを加える
→描画モードをオーバーレイ、不透明度を20%に
→グループに対してクリッピングマスク - ライオンレイヤーを複製してなんちゃって映り込み風加工
→カラーオーバーレイで着色・乗算、塗り:0%
→サイズを2倍にして傾ける
→ぼかし(ガウス)半径6.0pixel
→グループに対してクリッピングマスク - 明度、彩度差を出すために左上に光
→白の円をシェイプマスクでぼかす
→描画モードをオーバーレイ、不透明度を20%に
→グループに対してクリッピングマスク - 全体をグループ化してスマートオブジェクトに変換、規定サイズの新規psdに配置
- 遠近法と自由変形でパースと傾き
→編集/変形/遠近法
→編集/自由変形 - ニューラルフィルターの深度ぼかしで自然なぼかし
となります。
10.のパースは11.の深度ぼかしを自然に見せるため、11.の深度ぼかしは対象(ロゴ)を際立たせるための過程です。
パースも深度ぼかしも強すぎると不自然に見えるため控えめに。
制作ポイント
金を金にみせるための4つの方法
今回はあまりギラギラさせずしっとり目の金にしておりますが、金色にするためのポイントは抑えているつもりなので調整次第でより光沢のある金に加工することも可能です。
金属風にみせるポイント
- オブジェクト内の色の明度、彩度差
- 反射(映り込み)
- お好みでざらつき
- 光の漏れ(今回はいれておりません)
パースと深度ぼかし
簡単な加工の割に対象への注目度を上げて全体に奥行きをプラスしてくれるのでぜひご活用ください。

正面とパース+深度ぼかしを使った加工の比較です。
パースと深度ぼかしを使った加工を以前にも行っているので合わせてご覧ください。
深度ぼかし
以前作成した深度ぼかしを使った加工はこちら!

ウェブデザイナーとしてキャリアをスタートして、スマートフォンの台頭によりUI/UX・ゲームデザインを担当、現在はインハウス寄りのアートディレクター兼デザイナー。
社内外のディレクション・ワイヤー設計・デザイン・コーディングを行う。
自社、受託ともにウェブ・アプリ・グラフィック・ゲームの実績多数。
本サイトやX、YouTube、Instagram、TikTokなどの各種SNSにてPhotoshop、Illustrator、Fireflyの作例を発信中!
個人としての仕事は、動画制作『【アーティストに学ぶ】#33 – アドビ公式』、オンラインセミナー『朝までイラレ』『朝までフォトショ』、著書『デザインの仕事がもっとはかどるAdobe Firefly活用テクニック50』(インプレス)など。
詳しくはWorkにてご覧ください。
また、お仕事等のご依頼はContactよりご連絡くださいませ。
おすすめ書籍
PhotoshopやIllustratorの使い方についての書籍ではありませんが、イラストを主軸に活動している方は元よりデザインに関わるすべての方におすすめできる書籍です。
どちらかというと中~上級者向けの書籍で、光が色に及ぼす影響や配色の理論から技術的なテクニックまで根本から学べます。
私はディレクションすることも多々あり、今まで感覚的に伝えていた部分の言語化に大いに役立てることができました。