Photoshopのグラデーションマップを使い、カラーバリエーションを超簡単に作成します!
ウェブやグラフィックでのカラーバリエーションの作成や色味調整、ゲームアイテムのレアリティに差をつける場合など何かと使う機会が多いツールなのでこの機会にぜひマスターしてください!
CONTENTS
リソース
制作の流れ
主な工程としては、
- 色を変更したい箇所を切り抜いてマスクを作成
- 調整レイヤーのグラデーションマップで色を変更
となります。
後述いたしますが、動画内のグラデーションマップの設定値は以下となります。
- 金…10% #260202 25% #4d2611 50% #c37b53 70% #f0d868 90% #ffffff
- 銀…10% #021526 50% #a0aebc 90% #ffffff
- 銅…30% #430f03 50% #91230b 85% #d99029 100% #f2c98f
基本情報
横1440(px)x縦1920(px)
制作ステップ
STEP1. 色を変更したい箇所を切り抜いてマスクを作成
指輪を切り抜き、マスクを作成します。
切り抜き方法はペンツールを使う方法や色から選択範囲を作る方法など様々なのでどの方法でも構いません。
今回は[被写体を選択]と[クイック選択ツール]を使って切り抜きを行っていきます。
被写体を選択
ツールバーから[クイック選択ツール]を選択して、オプションバーから[被写体を選択]をクリックします。
[被写体を選択]は、[オブジェクト選択ツール]、[クイック選択ツール]、[自動選択ツール]のいずれかでオプションバーに表示されます。
メニューバーの選択範囲/被写体を選択でも可能です。
[被写体を選択]だけでは思った通りの選択範囲をつくれなかったので、[クイック選択ツール]などで補完します。
今回はシルバー部分のみの色を変更したいので宝石は選択範囲から除きます。
グループマスクを追加
レイヤーパネル下部の[新規グループを追加]、[レイヤーマスクを追加]を選択してグループマスクを作成します。
STEP2. 調整レイヤーのグラデーションマップで色を変更
レイヤーパネル下部の[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]から、[グラデーションマップ]を選択します。
色味を銀→金に変更
グラデーションエディターを以下のように設定します。
10% #260202 25% #4d2611 50% #c37b53 70% #f0d868 90% #ffffff
色味を銀→銅に変更
続いて銅色にします。
金の調整レイヤーは非表示にしてください。
グラデーションエディターを以下のように設定します。
10% #260202 35% #7c4828 70% #eba170 90% #ffffff
色味を金→銀に変更
金の指輪画像を用意して色味を銀に変更します。
こちらもマスクを作成して調整レイヤーのグラデーションマップで変更します。
グラデーションエディターを以下のように設定します。
10% #021526 50% #a0aebc 90% #ffffff
制作ポイント
グラデーションマップとは?
グラデーションマップは簡潔にいうと明度差に基づいて設定したグラデーションの色に変更するツールです。
調整レイヤーなので簡単に元に戻すことができるのもうれしいですね。
グラデーションマップを使った参考動画
グラデーションマップの活用例として他にも参考動画をいくつか作成しているので合わせてご覧ください。
カラーを白に変える
グリザイユ画法のようにグレーのオブジェクトに着色
昼のイラストを夜に変える(時間差分)
デュオトーン
他にも、
- ゲームで一つのアイテムをレアリティによって色変更
- イラストの仕上げに
など様々な用途に使うことができるのでぜひ試してみてください。
ウェブデザイナーとしてキャリアをスタートして、スマートフォンの台頭によりUI/UX・ゲームデザインを担当、現在はインハウス寄りのアートディレクター兼デザイナー。
社内外のディレクション・ワイヤー設計・デザイン・コーディングを行う。
自社、受託ともにウェブ・アプリ・グラフィック・ゲームの実績多数。
個人サイトやTwitter、YouTubeにてPhotoshopとIllustratorの作例を発信中!
個人としての仕事は、動画制作『【アーティストに学ぶ】#33 Adobe Illustrator iPad版 xコネクリ – アドビ公式』、オンラインセミナー『朝までイラレ』『朝までフォトショ』、著書『デザインの仕事がもっとはかどるAdobe Firefly活用テクニック50』(インプレス)など。
詳しくはWorkにてご覧ください。
また、お仕事等のご依頼はContactよりご連絡くださいませ。
おすすめ書籍
PhotoshopやIllustratorの使い方についての書籍ではありませんが、イラストを主軸に活動している方は元よりデザインに関わるすべての方におすすめできる書籍です。
どちらかというと中~上級者向けの書籍で、光が色に及ぼす影響や配色の理論から技術的なテクニックまで根本から学べます。
私はディレクションすることも多々あり、今まで感覚的に伝えていた部分の言語化に大いに役立てることができました。